■20200206/カサ・アルティスタ注目の定番企画、カサモク初体験!

2020年2月15日フラメンコ, ライブレポート

昨年9月にカサ・アルティスタの定番企画「カサゲツ」を体験、レポートさせていただきましたが、今回はついに! その“親分”ともいうべき「カサモク」こと「JUEVES FLAMENCO」に行って参りました!

奏者も即興なら踊り手も即興で踊る。そんな本場スペインのタブラオのあり方をそのまま再現する。リハがあってほぼ当然の日本においてはなかなかないコンセプトで、もともとは日本屈指のバイラオール・三枝雄輔さんの提案で始まったそうです。

当初は苦労もあったようですが、今やお店の定番企画として、フラメンコの本当の楽しさ、素晴らしさを伝えるライブとして定着しています。

その魅力、楽しみ方について、木曜日にお店を担当している千葉真優美さんに聞いてみたところ…リハでここはこう、とあらかじめ決めてしまうと、自由に演奏したいスペイン人を束縛することになってしまう。そうなると、本来の彼らのセンスや力が発揮しにくくなる、と語ってくれました。

確かに。例えば画家の方に「この絵ではこの色は使わないで、こっちの色をたくさん使って」なんて注文をつけたとしたら、自由なイメージができず本来の力も出せないでしょう。

束縛から開放されたスペイン人の奏者、そして日本人のバイレたちが、自由な中でどんな舞台を観せてくれるのか。どんな融合をするのか。そこに注目して今回は観てみることにしました!

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バックのスペイン人たちが楽しそうに演奏するシーン。自由な中で、舞台が1つになっている瞬間です。

三枝麻衣/タラント

トップは三枝雄輔さんの妹・麻衣さん。今まで拝見して泥臭い印象が強かったのですが、この日のイメージは違いました。即興で集中しているせいか、とても綺麗な空気を放っていました。曲の途中では、ギターのペペと強弱、テンションがしっかり合っていて、これが即興の妙味か! と目からウロコの踊りを観せてくれました。

梶山彩沙/ソレア

彩沙さんはプロの名に恥じない迫力満点の踊りをいつも観せてくれます。出だしのゆっくりした動作の時からもう身体に熱を感じるほどで、バックの演奏と相まってどんどん温度が高まっていくのがわかります。大胆だったり、時々ハッとするほど綺麗な横顔で魅せたり、本当に見入る踊りでした。終盤は足を打ちまくって遊ぶという、即興ならではの魅力も堪能させていただきました!

荻野リサ/ソレア・ポル・ブレリア

カサゲツでも素敵な踊りを観せてくれたリサさん。テンポの早い曲ということもあり、バックと合わせてグイグイと自分の世界を舞台に作り上げていきます。この時はカンテのパコの歌に非常に力が入っていて、芯の強いリサさんの踊りがさらに映えて観えました。パコとコミュニケーションを取っているようなシーンもあって、これも見応え十分でした!

内田好美/アレグリアス

好美さんは今回カサモク初出演。もともと即興を得意とする彼女ですが、やはり初出演のせいか、少々緊張が感じられました。それでも彼女らしいしなやかさ、表情豊かな踊りは健在で、様々な振りを繰り出し変幻自在に踊っていました。好美さんは2月に計3回カサモクに出演するので、そこがどうこなれていくか、観に行く予定の方はぜひ注目していただきたいところです。

今回、僕もカサモク初体験だったわけですが、観終わった感想は「普通のライブより見どころが多い!」これにつきます。

即興でどうスペイン人と合わせていくかに注目していると、自然と音もよく聞きくようになりますし、テンションなどにも気をつけて観るようになります。そうなるといろんなことが伝わってきて、即興がうまくいってもいかなくても、いつもより充実した時間が過ごせるんですね。

フラメンコを実際に踊る方はまた違った着眼点があると思いますが、そういった方にも即興の妙味は存分に楽しめるはずですし、フラメンコに詳しくなくても十分に楽しめるライブでした!

カサモクをまだ体験したことのない方は、ぜひ一度観に行ってみてくださいね!