🔰ライブが観られる3つの場所

2022年6月8日🔰カンタン知識でフラメンコを楽しむ!


20181227@西日暮里 アルハムブラ/JPカルロス企画

フラメンコのライブは主に「タブラオ」で開催される!

フラメンコに興味が湧いて「観てみたい!」と思っても、どこでライブをやっているのかわからない方もいらっしゃるかと思います。

フラメンコのライブが観られる場所は様々ですが、最も頻繁に開催しているのは「タブラオ」と呼ばれるお店です。

タブラオとは、ステージが設置されているスペイン風の居酒屋で、食事を楽しみながらフラメンコのライブが観られるようになっています。

1人で行くのはどうも…という方は、ご友人を誘って一緒に観てみてはいかがでしょうか。大勢でワイワイ食事を楽しみながらフラメンコの魅力に触れ、感想を言い合うのも楽しいものです。

なおライブによっては予約必須の場合もありますので、あらかじめお店や出演者に確認して下さい。


四谷三丁目 カサ・アルティスタの店内風景。ステージと客席が近く、出演者の熱気、迫力が肌身で感じられます。音響はありませんが、これだけ近ければ何も問題はありません。


新宿 ガルロチの舞台。このお店では、本場スペインから招聘したグループをメインに、日本人アーティストのライブやフラメンコ教室の発表会なども行なわれます。

音楽メインの「ライブハウス」で行なわれることも

普段は音楽バンドなどのライブを行っているライブハウスでも、フラメンコのライブが開催されることがあります。

フラメンコは足で床を打って音を出しますが、タブラオとはステージの床の質が違うため、たいていはコンパネを引いて行われます。

音響もしっかりしているので、目で見て、耳で聞いて楽しめる濃いライブが観られることでしょう。


20180424@中目黒 楽屋にて。ステージ左にグランドピアノがあり、音的にも凝ったライブでした。

●ショーチャージについて
タブラオやライブハウスでのライブでは、飲食代の他にショーチャージが必要となります。
本場のスペイン人が出演するライブは多少高くなる傾向にあります。またチャージとちょっとしたお料理、フリードリンクをまとめて5000円程度にしているお店もあり、企画内容や営業形態によって金額も様々です。
どれぐらいのチャージかあらかじめ確認して、お財布と相談して観に行くライブを選定しましょう。

「ホール」でもフラメンコが観られる!

フラメンコ舞踊団や、スペインから著名なアーティストが来日した時には、大きなホールで公演が行なわれることもあります。

ステージが広いため、舞台の使い方もラブラオとは違ってきます。マントンや群舞など、壮大で華やかな演目が多く上演されるのが特徴です。照明やセットも凝っているので、作り込まれた濃密な世界を体験することができます。


日本橋公会堂で行われた公演のパンフレット。この時は葛飾北斎の世界をフラメンコで表現するという挑戦的な内容で、舞台も凝っていましたし、バイレそれぞれの力量も存分に発揮された素晴らしい公演でした。

フラメンコのコンクールもホールで開催されます。年に一度の大きなコンクール「日本フラメンコ協会 新人公演」は、中野 ZEROホールで行われるのが常です。それぞれが賞を目指し、極限まで集中して踊るので、非常に熱い舞台が観られます。


日本最大のフラメンコ・コンクール「新人公演」。フラメンコ界隈の人にとっては、夏の一大イベントです。

タブラオやライブハウスと違って当然飲食はできませんが、そのぶん集中して舞台を見ることができます。公演にしてもコンクールにしても、ひと味もふた味も違ったフラメンコが楽しめることでしょう。