最初の合わせ物の後はスペイン人たちの演奏で、彼らのパワーとアルテがいきなり爆発。
硬質で透き通ったアルベルトのギターは石造りの美しい街並みを、乾いたレジェスの声は寂寥とした荒野を思わせた。オスカルの叩くカホンは、各地の都市や荒野を彷徨うヒターノたちの足音のよう。
彼らの音によって、“フラメンコ”が舞台に現れる。
パワフルかつ魂のこもった演奏をバックに、踊り手さんたちも自由にその世界を描く。
堅実でありながら若さと情熱に満ち溢れ、ピシピシと決まる動作が実に爽快!ーーアレグリアス/中原潤
悲しみの淵に沈みながらも、狂おしいまでにもがく、もがく。命ある限り、希望ある限りーーソレア/田中菜穂子
殻を破り羽化したならば、世界の全てはあなたのもの。自由に、美しく、命の輝きを謳歌するーーソレア/髙野美智子
愛情が深いからこそ、人よりも深く悲しむ。まただからこそ、人よりも強く生きられるーータラント/加藤明日香
ラストはスペインからの踊り手、オスカルのソレア・ポル・ブレリア。
やばいくらい圧巻でした


足、上体、空気、どれを取っても逞しく気品がある。特に足の早さ、正確さは息を飲むほど。その技術と迫力に心奪われ呆然としながらも、突き動かされるように「Ole!」を連発。会場にいるお客の全員がそんな状態だったのではないかと思う。それぐらい魅力的な踊りでした
そしてラストのラストはーー

20180220@西日暮里 アルハムブラ