■20201212/全員マスク着用! コロナ禍でも熱き想いを舞台に咲かせた「屋良有子 フラメンコ教室 LIVE 2020」

2020年12月21日フラメンコ, ライブレポート

「サイタ、サイタ」と連日ニュースで繰り返されていますが、サイタのはチューリップとか桜とかにしてほしいものです。感染者数過去サイタなんてのは、もーーいい加減ウンザリですよね。

そんなコロナウイルス第3波の真っ只中、舞台で華やかにサイタのは屋良有子フラメンコ教室の生徒の皆さん。寒さが増す12月12日、なんとコロナ対策のため全員マスクを着用した「屋良有子 フラメンコ教室 LIVE 2020」が開催されました。

フラメンコ教室の現状について様々なお話を聞きますが、“密”を避けるため1クラスあたりの人数を減らしたり、生徒さん同士の距離をとったり、色々工夫をしながら皆さん運営されているようです。

先生の屋良有子さんにお話を伺ったところレッスンだけでなく、更衣室も3人まで、という方もいらっしゃるとか。

万が一、感染すればご家族や勤め先にも影響が及びますから、慎重になるのは当然です。たとえこの後コロナが収まっていったとしても、そうした不安や習慣の変化から抜け出すには、まだまだ時間がかかることでしょう。

しかしそんな状況でも、熱い心を失わないのがフラメンカです。ついでにいうとS.Horiもです(笑)。

この“全員マスクライブ”のお話を聞いた時、すぐさま取材を申し込みました。マスク着用のライブは初めて観ますし、「きっと皆さんオシャレで凝ったマスクをしているに違いない!」とピンと来たからです。

当日、会場となった西日暮里 アルハムブラに入ったらまさに! 皆さん衣装に合わせた素敵なマスクを着用していました!!

リハーサルを終えた1部のソレア・ポル・ブレリアチーム。マスクをするからお化粧が楽! と笑顔で語ってくれました。

感染に気を付けつつ練習の成果を見せるべく、生徒さん一丸となって開催されたこのライブは、いつもより熱気と踊る喜びに満ちていました。また全員マスク着用という、普段と違う景色が見られる特別なライブでもありました。
ライブの模様と、趣向を凝らしたマスクを御覧くださいませ!


鮮やかにマントンを翻す腕の向こうに、赤く輝く一輪の薔薇。2部1曲目のカーニャにて、マスクライブならではのワンシーン。今回のお気に入りショットです。

1.マルティネーテ

黒と金の衣装に合わせマスクもゴージャス! 茶色の布地の左右に刺繍された、白と金の薔薇がライトの光に映えていました。

バックアーティストにも注目です。ギターは黒いマスクで、カンテが使用するマイクには透明のアクリル板が取り付けられています。感染対策に気を遣っているのがおわかりいただけると思います。

2.アレグリアス

この曲の衣装は白基調。マスクはグレーで、左右に白い花があしらわれていました。後で気づいたのですが、マスクの左側には白い玉を連ねた飾りがついていました。オシャレ!

3.ソレア・ポル・ブレリア

衣装は黒と赤がベース。マスクは赤い布に、煌めく飾りがついたシンプルなもの。マスクで表情が見えないぶん、可憐な動作を楽しんで拝見しました。

4.グアヒーラ

赤と白でまとめられた衣装の中にあって、黒と赤のマスクは存在感抜群! 踊り手さんとアバニコがひらひらと舞う舞台を引き締めていました。

5.カーニャ

ここから2部です。最初は2人の生徒さんによる渾身のバタマントン。マスクは黒地で、横に付ける薔薇の位置もそれぞれの立ち位置に合わせて変えるという、工夫が見えたマスクでした。

6.ソレア・ポル・ブレリア

赤と黒の衣装に、花の模様が入った赤いマスクを着用。ライトもほぼ赤系だったため舞台が燃え盛っているようでした。観ていて喉が乾いて、飲み物を注文したくなった方もいらしたのではないでしょうか。

7.タラント

ラストは屋良有子さんのソロ。マスクは黒地に色とりどりの小さな飾りを付けたきらびやかなもの。スポットライトを受けて黒い衣装もほのかに輝き、いつもミステリアスな空気を漂わせている屋良さんが更にミステリアスに見えました。


マスクを取ると…その下から笑顔が。

こうしてみると、もうマスクも衣装の一部ですね。お教室やライブが様々な制約を受ける中で、「マスク着用でやろう!」「やるなら綺麗なマスクで!」というプラス思考で推し進められたこのライブは、コロナ禍に対する果敢なチャレンジと言えるでしょう。

「息苦しくないの?」「やっぱり顔が見たい!」との意見もありそうですが、現状マスクを着用して踊る方はほとんどいませんし、また顔を隠しているためミステリアスな雰囲気たっぷりで、とても新鮮でした。同時に、このコロナ禍でも失われない生徒さんたちのフラメンコへの想いを強く感じました。

このライブもいつか、「こんなライブもあったよね」と笑って語れる時が来るのでしょう。その時が早く訪れるよう願ってやみません。

屋良有子さん、生徒の皆さん、そしてお店のスタッフの皆様。果敢で素敵なライブをありがとうございました!
コロナの感染に気をつけて、これからもフラメンコを盛り上げていってください!