■20200930/最高の出演者でついに開催!ミルフラ企画Vol.2!

2020年11月9日フラメンコ, ライブレポート

新型コロナウイルスの影響により、3、4、5月に予定していたライブが中止または延期となり。お店の予約だけしていた7月もキャンセルせざるを得ず。そんな厳しい状況を経て、ようやっと9月30日、ミルフラ!企画Vol.2開催できました!

まだまだコロナの心配は拭えず、お店の満席数が55席に減らされていることもあって、今回は同時配信&見逃し配信も併用してのライブでした。

メンバーは、僕が思うところのアーティスティックな踊りを見せてくれる素敵な皆様を中心に選定。決定まで紆余曲折ありましたが、この状況で、これだけのメンバーにご出演いただけたことは、もう雨だれ2つ付きの「感謝です!!」。

特に今回良かったのは、カンテにパワフルでソウルフルな有田圭輔さん、ギターに繊細で綺麗な音で踊り手さんを支えてくれる尾藤大介さんに出演を受けていただいたこと。息のあった2人の音に、踊り手さんの個性や力が引き出されるとてもいいライブとなりました!

内田好美/ソレア・ポル・ブレリア

トップはブラウン基調の衣装を纏った好美さん。曲によってにじみ出る空気が全く変わる独特の個性を持つ踊り手さんで、この日はアップテンポでバックの音の圧も強かったせいか、序盤から身体に熱いものがみなぎっているのがわかりました。音に乗ってグイグイ振りが繰り出され、見ていて飲み込まれるような迫力です。終盤はもう、踊りに没入しているかのような鬼気迫るシーンもあったりして。出だしからいきなり観客の心を掴んでくれました!


射抜かれそうな鋭い視線。踊りも攻撃的で凄まじかったです!


指の先まで力が入っているのがよくわかるシーンです。

河野睦/タラント

エレガンテかつパワフル、舞台映えも抜群の睦さんは、初めての構成のタラントに挑戦。いつもはタイトなファルダを着ているのですが、この日はよく広がるファルダを着用。豪快に、また美しくファルダを翻す睦さんを観るのは初めてでしたが、それがまたカッコよく、更に舞台映えのする踊りとなっていました。終演後に「音楽として素晴らしすぎて、楽しくて幸せ!」と語るほど、音を楽しんでいたそうです!


気持ちが入って、何かを叫んでいるように見えるシーンも。

大きく翻るファルダ。美しいと同時に迫力たっぷりです。

井口裕香里/アレグリアス

2015年にトリノ国際フラメンココンクールで優勝した力量ある踊り手さんです。技術の高さはもちろん色々なものを感じさせてくれ、以前妊娠中に踊ったのを観た時は「母なる優しさ」が伝わってきて涙するほどでした。今回の曲は完全に僕からのリクエスト。生き物を操るようにマントンを翻す力強さ、バタを上げる可憐さ、バタを抱えて踊る時の美しさ。そんなシーンの端々に、踊ることの幸せと楽しさが満ち溢れていたように見えました。


難易度の高い技をこなしながらこの笑顔。さすが!と感服しながら見ておりました。

美しく、パワフルにバタとマントンを操る裕香里さん。

荻村真知子/ティエント

身体の中央にギュッと凝縮した力強いものが感じられ、そこに「まちこ!」という空気がしっかりある技術と個性を兼ね備えた踊り手さんです。バックの2人の音の中で、タイトで粒の揃ったサパテアードを披露した時は、撮影しながら舞台の側で聞いていてとても心地よかったです。技を披露しながら徐々に盛り上がっていき、終盤には鬼気迫る表情すら見せる気迫の籠もりよう。見とれているうちにガッと気が飛んでくる迫力のある踊りを披露してくれました。


集中力と気迫のこもった表情が素敵です。

強く、華麗に跳躍した瞬間を捉えた写真もありました。

屋良有子/アレグリアス

「フラメンコが芸術になるってこういうことか!」と僕に思い知らせてくれた踊り手さんです。写真を見返してみると、どのポーズも、どのシーンもスキがないほど美しく決まっていました。舞台を降りカメラに向かってアピールしたり、遊び心にも溢れていて(暗くてライブ配信には写っていなかったようで残念!)、観ていて心がスッキリと洗われるような、気づくと口元が微笑んでいるような、そんな素敵で心踊るアレグリアスでした。


持ち前のミステリアスな空気と、弾けた時の明るさのギャップがまた素晴らしいんです!

屋良さんの踊りは背後から見ても、前から見ても美しいです。

髙野美智子/ソレア

ラストを飾ったのは今もって進化を続ける美智子さん。出だしのゆっくりしたところは音をよく聞いている雰囲気。洗練された振りを繰り出しながら少しづつ熱が高まっていき、音を詰め込んだサパテアードや高速ブエルタなど見せて聞かせてくれました。中盤、有田さんの歌が盛り上がった時に、歌に身を委ねるような表情で静かに舞台に立つシーンがあり、その時美智子さんの身体から静寂と“色”がにじみ出ていたのが印象的でした。


気合の表情で、次々に振りを繰り出します。

有田さんの歌が盛り上がっているシーンで、色香がにじむ美智子さん。

それぞれが自分の道を歩んでいる踊り手さんですが、こうして共演していただくと個性がまた際立だち、企画者である僕が言うのもなんですがとても見応えのあるライブとなりました!

Facebookの僕の投稿にライブの感想を書いてくださった方もいましたし、そのせいか終演後にライブ配信の申込みが増えるという嬉しいハプニングも。色々ありつつも、ミルフラ!企画Vol.2は無事に終了いたしました!出演者の皆様、お店のスタッフの皆様、またライブ配信に携わっていただいたFlmencoliveJapanの皆様、またお客様の皆様、本当にありがとうございました!

コロナ禍の中ではありましたが、今回も「やってよかった!」の一言に尽きます。まだまだコロナは心配ですが、これからもお店で、配信で、皆でフラメンコを楽しんでいきたいですね!