【四谷三丁目】至近距離で舞台と客席の熱気が融合する!「カサ・アルティスタ」

2024年8月27日店舗紹介

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新宿と四谷の間にある四谷三丁目。馴染みのない方もいらっしゃるかと思いますが、実はドップリハマれるディープな街です。駅を出て明治通りを四谷方面へ。みずほ銀行の角を曲がると、居酒屋が軒を連ね、隠れた名店も多い「荒木町」があるのです。

創業1962年の老舗のタブラオ「カサ・アルティスタ」は、そんな誘惑の多い荒木町にあります。これまでに何度か移転していますが、長く愛されてきたお店で内装も落ち着いていて、フラメンコファンにとってはホッとする空間ではないでしょうか。

落ち着いた雰囲気の店内。ライブが始まると熱気に満ちた空間へと変わります。

お料理の基本はタパスプレート

このお店はライブを楽しむことがメインなので、何種類かのお料理が1枚のお皿に乗ったタパスプレートがお料理の基本となります。企画によって異なりますが、タパスプレートは通常ショーチャージとコミになっていて、「タパスプレート+フリードリンク+ショーチャージ」で5,000円前後というのが相場です。

とあるランチライブのタパスプレート。パエリアにトルティージャに野菜の煮込み、お皿にスペインが山盛りです。

タパスプレートだけでは物足りない! という人のために、手軽に頼めるワンコインメニューもあります。「イベリコ豚のサルチチョンとチョリソー」や「レバーパテ」、「アルボンディガス(肉団子)」など、ライブを楽しみながらつまむのにぴったりです。

追加で頼めるワンコインメニュー。「スペインチーズ(マンチェゴ)」はオススメです!

大勢で行くならパエリアにチャレンジ!

予約制になりますが、パエリアを頼むこともできます。お値段は2人前2,000円、4人前で3,600円です。大勢で連れ立ってライブ鑑賞に行く時などにオススメです。大きな銀色のパエリア鍋が運ばれ来た時は、きっとテンションがあがることでしょう。

厨房の奥で、パエリア鍋があなたの注文を待っています!

客席に肉薄する舞台がウリ!

このお店の特徴は、やはり舞台と客席が近いこと。お店奥の左の角に舞台があり、それを取り囲むようにして客席が配置されています。

出演したバイレさんから、よくこんな話を聞きます。「客席の温かい気持ちが伝わってきた」。舞台の熱が客席に伝わるのなら、観客の熱や楽しむ気持ちもまた舞台に伝わります。お互いの間で熱が回り、ますます舞台が白熱する。お店全体が熱くなるそんなライブが行なわれるのも、客席と舞台が肉薄しているカサ・アルティスタならではでしょう。

舞台に肉薄する客席。テーブルの上に倒れやすいものがある時は、開演前に片付けましょう。

舞台から離れた入り口付近の席も、椅子が高くなっているので、しっかりライブを見ることができます。

遠くの席でも観やすい!この配慮が嬉しいですね。

さまざまな企画ライブを楽しもう

このお店では、バイレやアーティストが企画を立ててライブを行なうことが多々あります。仲のいい踊り手さんどうしが集まって行うものや、フラメンコ教室の生徒ライブ、また変わったところでは、三味線のライブが行われたこともあります。

20190504/屋良有子フラメンコ教室ライブ/お教室のライブのラストで屋良さんが踊っているシーンです。この風格も至近距離で味わえます。
20190420/平田かつら企画ライブ/左から井田 真紀(B)、平田 かつら(B)、津田 可奈(B)/こちらは仲良し3人組の企画ライブです。ポーズもバッチリ決まり、終始和気あいあいとした雰囲気でした。

火、水曜日は、フラメンコ一家のジャマキートさん企画、木曜日はスペイン人アーティストとプロ中のプロが出演するまゆみん企画など、定番の企画もあります。

また2019年9月から、日本人はもちろんスペイン人も巻き込んで、出演者の誰もがフラメンコを学び楽しめる梶山彩沙企画が月曜日に開催されます。打ち合わせ無しの即興で行なわれるため、フラメンコの醍醐味が味わえます。

実はこのお店は2018年にオーナーが代わり、観客を楽しませよう、いいライブを開催しようと、努力と試行錯誤を重ねています。これからどんな新しいことをやってくれるのか、ぜひ注目してほしいお店です。

店舗DATA
四谷三丁目 カサ・アルティスタは、残念ながら2024年7月末をもって閉店しました。今までありがとうございました!